CBDが効かない5つの理由
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CBDが日本市場に出るようになったのは最近のことで、まだCBDについて知識がない方がほとんどだと思います。CBDに抱いていた期待通りの働きが得られなかった。。。そんな経験があったかもしれません。
CBDについての理解が不十分だったことによる誤解によって生じている可能性があります。摂取量や摂取タイミング、CBDの吸収について学ぶことで、CBDをうまく生活に取り入れることができるようになるかもしれません!
1.あなたに合ったCBDを使っていますか?
まずはじめに、製品そのものについてみてみましょう。
CBD製品に使用されているCBDオイルにも種類がありますし、濃度も様々です。
そこで、今一度確認したいのは、「CBD以外のカンナビノイド、テルペン、フラボノイドなどの植物成分は含有しているのか?」「ヘンプ由来成分以外の成分の配合は?」
「使用目的は、ゆったり体を休めたいのか?一日を活動的に過ごしたいのか?」といったことになるかと思います。
CBDオイルといっても色々
日本で販売されているCBDオイルは、産業用ヘンプの茎や種子を原料としたオイルであることは同じですが、ヘンプに含まれるカンナビノイドがCBDだけなのか、それともCBG、CBNといったその他のカンナビノイドが含まれるタイプなのかは知っておくべき事項です。
※ちなみに、日本に販売されている製品のTHC含有量は非検出レベルです。
CBDはハイになる?
もし、あなたが「ハイになる」ことが目的であれば、日本で販売されているCBD含有製品でハイになることはないので期待外れとなります。
米国で販売されているCBDfx製品も、マリファナ由来ではなくヘンプ由来製品であり、THC含有量も0.3%未満のため、ハイになることはありません。
アントラージュ効果
上述のように、CBDでハイになることはありませんが、CBDやその他のカンナビノイド、テルペン、フラボノイドなどの植物成分の含有により、「アントラージュ効果」が期待できます。ヘンプには100種類以上のカンナビノイドが存在し、それぞれユニークな働きを持っています。
例えば、CBNは身体が休息するよう整えるため、”リラックスのためのカンナビノイド”と言われています。
一方、CBDは身体の恒常性を維持するためのエンドカンナビノイドシステム(ECS)に働きかけ、一般的な健康ウェルネスに良いとされています。
これらのカンナビノイドは、それぞれが独自の働きをすると期待するかもしれませんが、そうではなく、一緒に存在することで働きが強まり、深いCBD体験を生み出すのです。
本来は微量のTHCを含むフルスペクトラムCBDオイルは、アントラージュ効果として大変重要な役割を担いますが、日本では非合法であるため、THCが非検出レベルであるブロードスペクトラムCBDオイルと呼ばれる、THC以外のカンナビノイドやテルペン類を含有するがおすすめです。
これに対し、CBDアイソレートは、CBD以外の物質を取り除いた99%CBDを意味します。米国でてんかんの薬として使われているエピディオレックスはCBDアイソレートです。
アイソレートを選ぶか、その他の植物成分が含まれるブロードスペクトラムを選ぶかは、結局は試してみるのが一番です。
参考:フルスペクトラムCBD、ブロードスペクトラムCBD、アイソレートCBDとは?
2.バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)を理解する
使用したCBD製品がどれだけ早く、またどの程度身体に影響を与えるかは様々な要因が関係します。CBDが血流に入る速度と時間をバイオアベイラビリティと呼んでいます。バイオアベイラビリティは、あなた自身(個体差)と摂取方法によります。
まず個体差について。同じ製品を試しても、皆さん個々に異なった働きが得られますね。これが個体差です。身長、体重、体格、忍容性。。。様々な要因がCBDの効果に影響を与えます。
エディブル、
一般的に、CBDの摂取方法には、べイプ(吸引)、舌下、エディブル(食品)、外用があります。それぞれの吸収率と働きを感じるまでの時間は下記のようになります。
べイプ:およそ56%、10~20分
舌下:およそ35%、15~25分
外用:およそ45%、25~45分
エディブル:45%、30~120分
エディブルタイプ(グミやカプセル)を使ってすぐに、う~ん効果がないなとがっかりしないでください。それはエディブルタイプが消化管を通り吸収されて効果を発現するまでに時間がかかるからなのです。
べイプはとても即効性があります。しかし、エディブルとは異なり持続性は期待できません。
このように、効果発現にかかる時間と持続時間も異なることを理解して目的に応じて使うといいと思います。
3.保管方法は正しい?
CBDは光の当たらない涼しい場所で保管していますか?
引き出しの中や食器棚がよいかもしれません。というのも、CBDは光・高温・湿気により製品が劣化する可能性があります。
日本の夏は大変暑く、湿気が高いので、夏場は冷蔵庫での保管も1つの方法です。
4.摂取量や摂取タイミングは正しい?
先述の通り、私たちの身体はみな異なるので、CBDの働きの感じ方にも個人差があります。最適な摂取量を知るまで、人によっては様々な摂取量で試してみる必要があるかもしれません。
CBDをはじめて試す場合には、まずは製品ごとの「推奨される摂取量」よりも少な目からはじめることをおすすめします。
例えば、CBDfxのフレーバーティンクチャーであれば、フルドロッパーの1mLではなく、半分の量の0.5mLからお使いになってみるなど。
グミであれば、1粒からがよいでしょう。
製品により、効果の発現までは時間がかかりますので、2.でご説明した時間を参考にされ、期待する働きが得られていない場合は、更に追加されるとよいかと思います。
ティンクチャーはできれば舌の下にたらしてお使いいただくのがベストです。
舌下での吸収は胃腸での分解を防げますので、より多くのCBDを吸収することができます。
CBDfxのティンクチャーは苦みが全くないので、そのまま舌下で口にふくんでいても美味しくご利用いただけます。
CBDの摂取タイミングは「食後」がおすすめです。
食後のタイミングが難しい場合は、ミルクなど脂溶性の飲み物と一緒にご利用になってもよいですね。
5.CBDの助けになる成分
食後に摂取する、脂溶性の食べ物と一緒に使うのも方法ですが、もう一つ耳寄り情報があります。(CBDfx Japanで業務提携している医師の長田先生より情報いただきました!)
PEAというのはご存じでしょうか?パルミトイルエタノールアミドという体内でも生成される脂肪酸アミドの一種です。内因性カンナビノイドで、卵の黄身、大豆、ピーナッツ、ミルクなどの食品にも含まれます。ヨーロッパや米国では、鎮痛薬の代替としてサプリメントとして販売されています。
PEAそれ自体にも抗炎症、鎮痛作用がありますが、抗炎症作用のある他の物質の働きを助ける”アントラージュ効果”が期待できるようです。
CBDとエンドカンナビノイドシステム
CBDが身体の中に入ると、エンドカンナビノイドシステム(ECS)に直接的に働きかけるというよりは、他の物質または細胞の受容体を活性化または阻害します。
例えば、CBDはCB1やCB2受容体に働きかけ、至福をもたらす物質であるアナンダミドが分解するのを抑えます。アナンダミドは皮膚に存在するCB1受容体に作用し、不快感を軽減する内因性カンナビノイドでもあります。
アナンダミドは必要に応じて身体で作られ、すぐに利用されます。アナンダミドは脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)によって分解されますが、CBDはFAAHを阻害する可能性があることが示唆されています。
PEAはケガやストレスに反応して、体内で生成される内因性の脂肪酸アミドで、アナンダミドに影響を与えることがわかっています。
PEAとエンドカンナビノイドシステム
近年の研究で、CBDと同様にPEAがエンドカンナビノイドシステムに影響を与える可能性があることが示されています。 CBDとは異なり、PEAはアナンダミドと構造的に関連しており、このため、FAAHを阻害するだけでなく、AEAの効果を同時に高める可能性があります。
PEAは中枢神経系および末梢神経系に直接的、間接的に作用します。
直接的な作用は、炎症誘発性遺伝子の活性とPPAR-α受容体を介した多くの炎症性物質の産生を抑制することにより、局所的な炎症を抑えます。
間接的な作用は、PEAはアナンダミドのような他の物質の濃度と働きを高め、抗炎症作用と鎮痛効果を高めます。これが、PEAの”アントラージュ効果”です。CB受容体とTRPV1チャンネルの両方に結合するアナンダミドの能力により、炎症を阻止し痛みを緩和します。
※TRPV1(トリップ・ブイワン)とは、感覚神経にあるイオンチャンネルです。
抗炎症作用と神経保護作用があるという点で、PEAとCBDは大変似通っています。しかし、CBDはPEAと異なり、直接的な反応と修復機能によって私たちの身体で自然に作られる物質ではありません。
PEAがすすめられる人
- 痛み、炎症を抑えるためにCBDを飲んでいるが効き目が今一つな方
- 睡眠の質を改善したい方
- 免疫力を高めたい方
- 運動パフォーマンスや運動の回復を高めたいアスリート
PEAはどこで入手できる?
残念ながら、日本では店頭でサプリメントとして購入できません。
iHerbなどを使って、個人輸入ができますので、ご自身でサイトをチェックしてみてください。
上の画像はLife Extension社の製品です。Life Extension, PEA Discomfort Relief, 60 Chewable Tablets
長田先生、PEAについての情報ありがとうございました。
また、銀座東京クリニックの福田先生のブログの記事も大変参考になりますので、ぜひお読みください。
至福をもたらすアナンダミド(Anandamide)の増やし方(その2):アナンダミドとパルミトイルエタノールアミドのサプリメント
福田先生の記事に、チョコレートの材料であるカカオにもアンダミドに類似した成分や、アナンダミドの分解を抑える成分が含まれているとか。
幸福感をもたらすアナンダミドを増やすべく、チョコレート、CBD、PEAなどを取り入れて、幸せな気分で新年をお迎えください。
余談です。。。
ちなみに、CBD入りローブラウニーを作りましたが、簡単過ぎて美味しすぎるのでおすすめです。
作り方は、CBDヴィーガンレシピブックにあります。
CBDオイルはCBDfxフレーバーティンクチャーを使用しています。カカオパウダーも入っていますので、最高のアナンダミド増加スィーツですね。
CBDとうまく付き合い、体内のアナンダミドを減らさずHappyに毎日お過ごしください!
原文:5 REASONS WHY CBD MAY NOT BE WORKING FOR YOU