妊娠中にCBD製品は使用できますか?

「妊娠中にCBD製品は使用できますか?」というお問合せを多くいただきます。

結論から申し上げると、弊社では、妊娠中のCBD製品のご利用はおすすめしておりません。

FDAの発表では、大麻草の成分の1つであるTHCは、THCの使用後に母乳中に6日間残存するようです。赤ちゃんの未完成の脳は、THCの何らかの影響を受ける可能性が考えられます。

FDA:What You Should Know About Using Cannabis, Including CBD, When Pregnant or Breastfeeding

ではCBDはどうなのでしょうか?
妊娠中のCBDの影響について掘り下げてみましょう。

 

科学的な根拠は?

赤ちゃんがお腹にいる間、胎児の栄養と健康はお母さんに依存しています。胎児の成長には良質な栄養が必須であり、これらの栄養は妊娠中のお母さんが口にした食べ物から得られます。そのため、お母さんが適切な栄養素、ビタミン、ミネラルを摂取することが大切です。

CBDは、大人の方が正しい使用法で利用する限り、概ね安全とされている成分です。

妊婦さんがCBDを利用した場合の、妊婦さん自身の危険性や長期使用の健康リスクはないと考えられるものの、胎児への影響は未知数です。

なぜならば、科学的に十分な安全性を示した実験データがないからです。

 

CBDが脳に与える影響


中枢神経はネットワークを作って機能しています。例えば、体を動かそうとする場合、脳にある神経細胞が指令をだし、神経細胞の軸索を伝い別の神経細胞に伝わり筋肉に達し体が動きます。また、脳は血管系ともメッセージ伝達がされ、休息や食欲のタイミングを知らせます。

エンドカンナビノイドシステム(ECS)は近年発見された機能の1つで、すべての哺乳類は、何百万年もの進化の結果、内因性カンナビノイドシステムを持ち合わせています。

なぜ、ECSが存在するのかは明確になっていないものの、どのような働きをするのかは徐々にわかってきています。

ECSが活性化されると、筋肉、皮膚、その他の臓器といった体全体が修復され回復します。更に、ECSは睡眠の機能にも影響を与えます。

体の機能が活性化されると脳はシグナルを送り、ホルモン産生が促され、酵素が送られるとホルモン産生を停止させます。

発達段階の脳は小さくその機能は不十分で、大人の脳よりも、ある種の化学物質によって影響を受けやすいかもしれません。

 

妊娠中のCBDの使用により考えられる事象


CBDのようなウェルネスサプリメントによって、胎児の脳がどれほどの影響を受けるかは明確ではなく、安全か危険かが未知数な状態でギャンブルをする価値はないと言えます。

CBDを摂取した人の中には、ある人は食欲が増したり、またある人は食欲が抑制されたりすることがあります。

また、活力がわいてくる人もいれば、リラックスする人もいます。

高血糖の妊婦から生まれた赤ちゃんは低血糖になり、発作やその他の合併症を生じる可能性が高くなることがあります。あくまで仮定ですが、妊娠中のCBDの利用により、母体のカンナビノイドが高まることで、生まれた赤ちゃんの内因性カンナビノイドの低下につながらないとは言い切れません。

 

医薬品との相互作用のリスク

医師から抗凝血剤を処方されている妊婦さんは、CBDを利用しないでください。
※その他の処方薬についても、安全のため併用の可否は必ず担当の医師に確認しましょう。

シトクロムという代謝酵素が正常に働かず、抗凝血剤は大量に胎児に流れ込み胎児の長期的な問題につながります。そのため、CBDの妊娠中の利用はすすめませんが、特に抗凝血剤を服用している方は禁忌となります。

とても残念に思った妊婦さんも多いかもしれませんが、大切なお腹の赤ちゃんに万が一のことがあってはいけません。

ギャンブルをする価値はありませんので、妊娠中はCBDに限らずサプリメントの使用も避けておきましょう。

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原文:CAN YOU USE CBD WHILE PREGNANT?

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