BlueDreamz エイジュさんに聞く、アメリカ人として大麻を語る理由

ロサンゼルス在住のブルドリ・マリ姉(本名アメミヤエイジュさん、屋号 BlueDreamz)と言ったら、大麻やCBDを少しでも知っているなら、彼女の名前はSNSやYouTubeで目にする機会が多いかと思います。

CBDfx Japanのサイトでも、ブログ記事をいくつか執筆していただき、一緒にお仕事をしてきました。インタビュワーの私も彼女の大麻についての経験と半端ない知識、そして情熱に心動かされた一人です。

エイジュさんの大麻合法化活動への情熱の秘密について、今回はインタビューさせていただきました。

マリ姉が現在に至るまでの軌跡。。。。ぜひご一読ください。

――自己紹介もかねて、ロサンゼルスに来たきっかけなどを教えてください。
2010年に英語を学ぶために学生としてLAに来ました。翌年に元夫と出会い、学生ビザが切れるころに結婚してグリーンカードを取得し、現在はアメリカ市民権を取ったのでアメリカ国籍です。

以前は、アパレル業界で仕事をしていて、オンラインで靴の販売やメルローズにある洋服屋さんでショップ店員をしたり、スケボー屋さんで働いたり。

――大麻を知ったきっかけってなんですか?
将来は何か異なることをしたいと転職も考えていた矢先、2015年に日本にいる兄が亡くなり、メンタルがボロボロになりました。

そして、飲酒量が増え体調を崩し、大麻は嗜好品として使っていた経験はありますが、飲酒を減らす目的で大麻をもっと使用してみることにしました。

そうしたら、ごはんも食べることができ、よく眠れるようになり、リラックスもできて、自分を癒すことができたんです。

今まで大麻はハイになって音楽聞いて、クラブで楽しむために活用していたけれど、こうやって自分を癒すことができるのかと、驚きと気づきがありました。

その衝撃に突き動かされ、大麻業界で働きたいと思い、ディスペンサリー(*1)の求人を30社くらいあたり、バッドテンダー(*2)として働くようになりました。

*1 ディスペンサリーとは、大麻の販売薬局のこと。

*2 バッドテンダーとは、ディスペンサリーで働く大麻販売員のこと。バッド、バッズは乾燥させた大麻を意味します。

――ディスペンサリーで働いてどうでしたか?
バッドテンダーになるには、大麻について相当知識がないと難しかったので、YouTubeみてノートとったりと独学でもかなり勉強しました。

ディスペンサリーがあった場所も、LAのハードコアなエリアにあり、このエリアでアジア人の女の子がバッドテンダーとして働いていること自体、とてもレアだったので、お客さんからも「あんたに接客されたくない、違うバッドテンダー待つわ」と厳しい差別に出くわしたことも。

でも、その口惜しさが勉強する励みになったし、メンタルも鍛えられました。

また、初めて大麻を使うお客様が、自分が接客しておすすめした製品で「ホントにあの製品のお蔭で助かったよ~」と、次回来ていただいたときに声をかけてくれるときが、この上ない感動の瞬間です。

――お客様のお役に立てる仕事ができるって、本当に幸せですよね。
そうなんですよ。今まで、何か製品を販売してきて、こんなに自分も幸せになれる事ってなかったと思います。兄も、大麻があったら、亡くなることもなかったかもしれない。

それが、日本での大麻合法化への原動力の一つです。

自分の生まれ育った日本でも、大麻についての真実を知ってもらいたかったのです。

――それで、日本に向けて発信をはじめたのですね?
はい。日本人の人にもっと大麻を知ってほしいということで、LAの日系情報誌LALALAで、コラム「マリファナのおはなし」の連載をはじめました。

当初は自分が働いていたディスペンサリーの広告を載せたいと連絡をしました。日本人が日本語で対応できるので、LA在住の日本人の人に気軽に来てもらいたかったのです。

でも、大麻の広告は他のスポンサーさんとの兼ね合いでできなかったのですが、LALALAさんのご厚意で、ウェブ限定でコラムをやらせていただけることになりました。

大麻がいかに素晴らしい植物なのか、真実をシェアするのに、顔も名前も隠す必要はないと思い、隠さずにやっていたのが活動のはじまりです。

――私がエイジュさんを知ったきっかけが、LALALAさんのコラムでしたね!そして、LAでディスペンサリーツアーを始めたんですね?
はい!ディスペンサリーで店長をやっていましたが、12時間勤務とかかなり長時間勤務で自分の発信がままならず、LAでのディスペンサリーツアーを自分で企画するようになりました。

ディスペンサリーって、英語が話せないと難しかったり、怖いって思う人も多く、知らない人にとっては敷居が高いと知り、じゃあ私が案内すれば気軽にディスペンサリーについて知ってもらえると思ったんです。

お客様は他州からの日本人や日本から来る観光客の方ですが、コロナが流行するまでの一年間で約100人くらいご案内できました。

――今、LAで人気のあるディスペンサリーというとどこですか?
CookiesやSTIIIZYですかね。どちらもディスペンサリーだけでなく、独自のアパレルもだしているライフスタイルブランドです。

ディスペンサリーはライセンスや税金も高いので、なかなか厳しいというのもあるのかもしれません。

――なるほど。他にも同様なライフスタイルブランドがたくさんありますね。州によってはまだ合法になっていないところもあるので、合法化への周知活動にもなりますね。

コロナが流行し、ディスペンサリーツアーもできなくなり、SNSでの活動にシフトしましたね?
はい。インスタライブを週一回ずっとやっています。

辛い時もありますが、「私だからこそできること」という使命と思っています。

声を上げたくても様々な理由でできない人達の代弁者になれるのは、アメリカ国籍である私かなと(エイジュさんは日本国籍を離脱しています)。

最初は、大麻についての真実を広めたいというものでしたが、今は代弁者として、日本からのたくさんの声を背中に背負っています。

語りたくても語れない、大麻の良さを知っているけどそれを公にできない、そういう声が多数DMで届くのです。そういう方々のためにも、私が発信しています。

日本と私の住むLAの温度差があり過ぎる。

――表にでると、それなりの苦労がありませんか?
ありますね。コメントでキツイことや意地悪いことを書かれたり、投げつけられると気にしないようにしてもキツイです。でも、年齢とともに自分を信じることができるようになったおかげで、そういった嫌がらせもかわせるようになりました笑

――現在、どんな活動をしていますか?
SNSの宣伝で報酬をもらったり、アフィリエイトでの報酬を得たりしています。他にも、BlueDreamzのオリジナルアパレルラインを作って日本で販売しています。

インスタグラムのアカウントは最近2回目の凍結があり、試行錯誤での活動です。大麻について語るのはなかなか難しいですね。

YouTubeでコマーシャルもはじめましたので、ご興味のある企業様ご連絡お待ちしております!

――ちなみにBlueDreamzという屋号の由来は?
ディスペンサリーで働き始めたときに、そのお店で育てていたBlueDreamという大麻の品種が、甘くて美味しくて、名前もキャッチーで可愛くて、その大麻の品種からつけました。

――ライフスタイルにどのように大麻を取り入れていますか?
動画編集を集中したいとき、楽しみにながらしたいときは大麻を朝から吸うときもあります。慣れと自分の許容範囲を知っているので、朝でも大丈夫ですが、そうでない方は、夜だけの方がいいですね。

その時の自分のブームがあるのですが、今はヘンプラップといってヘンプでできている紙でジョイントを巻くと風味もあってガツンときます。

CBD製品は、お薬のように使っています。

寝ているときに歯ぎしりをするので、朝起きると顎が痛いのですが、その顎の痛みや、PMS、よく寝たいとき、心配事があるときに使います。

じゃあ、なんで大麻をその時に使わないかというと、大麻は精神作用があるので、マインドは普通でいたいけど、カンナビノイドの助けが欲しい時にCBD製品を使います。

大麻を吸ったときにも、CBDを使うのですが、CBDを併用すると、マインドがあっちこっちいったのが、センターに集まってくる感じがあります。

――CBDfx製品も沢山使っていただきましたが、CBDfx製品の中でエイジュさんが好きな製品はなんですか?
バームべイプペンです。

べイプペンはオフィスとかでもさっと使えるので、とても便利に使っています。

バームは、一つ一つがとても考えられてフォーミュラされているのに愛を感じます。CBDだけではなく配合されている精油の香りもいいですね!

エイジュさんが以前、バームについて書いてくれた記事はこちらです。

――最後に、今後のBlueDreamzの活動、日本でどのように大麻が取り扱われるのが理想だと思いますか?
今後も引き続き、大麻をどのように生活に取り入れることで生活の質が向上するのか、分かりやすく発信していけたらと思っています。

大麻製品はアイテムや使い方、摂取する量、使うタイミングによって得る効果が大きく違ってきます。大麻に関する知識があればあるだけ大麻を活用することができベネフィットを得られるので、私の大麻の情報発信に終わりはありません(笑)

日本は今すぐに医療用大麻を解禁し、あらゆる疾患をお持ちの方に使用されるべきです。そしてTHC0.3%以下のCBD商品は全て許可するべきだと強く思います。

THC0.3%でCBD商品を危険物のように扱うのはバカバカしいです。

THCは相乗効果への必須のカナビノイドだというエビデンスもたくさんあるし、日本政府は何を待っているのか理解できないです。

そしてCBD、大麻製品は医療品としてお医者さんに処方してもらうのではなく、サプリとして誰でも手が届くようにして欲しい!

何はともあれ、大麻はただの植物、ハーブですから。庭先に生えているミントやラベンダーと同じです。

日本国の大麻所持、使用の軽罰化も望んでいます。

エイジュさん、お時間いただきありがとうございました!

なぜ、彼女がここまで情熱を燃やして活動しているのか、そこには表には出てくることのない、日本人のひとりひとりの思いというものが彼女に宿り、彼女を突き動かしていたのですね。

将来、日本でどのような法律の改正が行われるのか、行われないのか、今現在明確にはわかりませんが、偏見を持たずに「知らないことを知る」という一歩を踏み出してみることからはじめてもらえたらと思います。

その一歩が、CBD製品であってもいいだろうな。。。と。

(インタビュワー 武内まり子)

Eiju Amemiya

LA在住、カンナビスライフスタイルアドバイザー、BlueDreamz主宰。

兄の死をきっかけに医療大麻というものを知り、正しい知識を身につけようとLAダウンタウンにあるディスペンサリーで場バッテンダーとして働き、マネージャーを務めるという経歴を持つ。

現在は正しいCBDや麻の知識を広めるべく活動中!



Instagram : @bluedreamz(凍結中のためサブアカウント@bluedreamz_backup)

Twitter : @bluedreamzla

YouTube : ブルドリチャンネル by Blue Dreamz



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