大麻草にも含まれる植物成分クリシンの秘密

CBDは大麻草、ヘンプに含まれる植物成分カンナビノイドの一つですが、大麻草やヘンプに含まれる植物成分はカンナビノイドだけではありません。
今回は、ヘンプにも含まれる「クリシン」というフラボノイドの一種について掘り下げていこうと思います。

 

フラボノイドとは?

フラボノイドはあらゆる植物に含まれるポリフェノールで、植物の花、葉、根に存在する色素成分で、いくつかの重要な役割を担っています。

植物が色素を作る理由は、虫たちを引き寄せて受粉させるためです。

また、マメ科植物の根と土壌バクテリア(根粒菌)は共生関係にあり、共生した組織(根粒)が形成されます。植物は根粒共生によって大気中の窒素を利用できるようになります。バクテリアは植物から糖を受け取ります。
参考:生命誌研究館
では、人間にとってはどんな良い働きがあるのでしょうか?

フラボノイドは抗酸化作用、抗ウィルス作用、抗がん作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用といった重要な働きがあります。

クリシンはフラボノイドの一種です。
クリシンにはどんな働きがあるのか探ってみましょう。

 

クリシンの抗炎症作用

クリシンにはNFkB阻害作用があります。NFkBは、ストレス、サイトカイン、紫外線等の刺激で活性化されるタンパク質複合体で、炎症反応、アポトーシスなどの様々な生理現象に関与しています。

クリシンはNFkBを阻害することで、炎症性サイトカインの発現を抑えると考えられます。

その他にも、イヴやロキソニンなどに使われる鎮痛剤と同じCOX-2阻害作用神経保護作用などもみられます。

 

クリシンと糖尿病

クリシンは血糖値やインスリン濃度を正常化し、インスリンシグナル伝達の改善を助けた実験や、炎症、記憶、行動問題、脳・肝臓・膵臓の酸化ダメージといった糖尿病からくる症状や疾患を防ぐ可能性があるという実験があります。

※いずれもラットの実験です。

参考:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4719485/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24737349/



クリシンを含む植物

様々な植物にクリシンが含まれます。
大麻草やヘンプにも微量含まれますが、その他には下記のような植物や物質に含まれます。

  • パッションフラワー
  • カモミール
  • はちみつ
  • プロポリス
  • マッシュルーム

クリシンは、主にパッションフラワーから抽出されることが多いようです。

 

2月に新発売されたスリープグミには、パッションフラワー、カモミールエキストラクト配合です。

 

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