【続編】ヘンプと大麻草(マリファナ)の違いを解説します

ヘンプと大麻草

ヘンプと大麻草(以後、カンナビスで統一します)の違いについては、以前ブログで取り上げています。(過去記事はこちら

ヘンプにもカンナビスにもCBD(カンナビジオール)が含まれていますが、疑問に思うのは、ヘンプ由来のCBDとカンナビス由来のCBDって同じなのでしょうか?


ヘンプ由来のCBDと大麻草(カンナビス)由来のCBDを法規制の側面からみる

これは、あくまで米国でのお話です。

ただ、CBD原料は日本で調達できないので、原料の多くは米国からも輸入されていますので、米国のCBDの法規制も知っていて損はありません。

米国には連邦法と州法がありますが、連邦法では、THCを0.3%以上含有するカンナビスは、米国のマトリであるDEA(アメリカ麻薬取締局)でスケジュールIに分類されています。スケジュールIとは、規制薬物を分類したもので、I~Vまであり、Iが最も規制が厳しい薬物となります。スケジュールIはヘロインやMDMAといった危険薬物と同類で、医療用途に使用することもできません。

一方、州法では、米国33州において、カンナビス由来のCBDはライセンスのあるディスペンサリーでの販売が許可されています。

 

ヘンプ由来のCBDはどうでしょうか。

2018年農業法が可決してから、ヘンプ由来のCBDはスケジュールの見直しがされ、スケジュールIの規制薬物でなくなりました。そのため、米国でCBD製品が一大ブームとなったのです。

すぐさまFDA(米国食品医薬品局)はCBDを食品に混ぜることを禁止し、医薬品と見紛う表現などを厳しく取り締まり始めました。

アメリカは法律が複雑ですね。。。

日本に輸入されているCBD原料やCBD製品は、ヘンプ由来CBDということになります。

カンナビス由来はディスペンサリー以外では販売できないため、もしもカンナビス由来のCBDであれば違法に輸出されたということになります。

▶︎クイズ:ヘンプ由来のCBDとカンナビス由来のCBDに効果の違いはあるのかな?

▶︎回答:CBD(カンナビジオール)の化学構造が同じであれば、同じ働きをします。

化学合成したビタミンC(アスコルビン酸)と植物由来ビタミンCが同じ働きであるのと同じ理論です。


法規制以外の違い

1.CBD含有量

カンナビスは産業用ヘンプよりも樹脂を多く含むため、CBDやその他のカンナビノイド、テルペン含有量が多いです。樹脂はねばねばしており、雌の花に多く含まれます。ヘンプの花や葉にももちろん樹脂は含まれますが、カンナビスほど多くありません。

近年では、CBDをより多く含む産業用ヘンプの品種が開発されています。

2.安全性

ヘンプは土壌の残留農薬や重金属を吸収する性質をもっています。CBDを抽出するためには大量の産業用ヘンプが必要になるため、原料のヘンプは有機栽培され、残留農薬や重金属の混入がないかどうかを確かめる必要があります。

最終製品の成分分析表(COA)にこれらの検査がされているかどうかも確認してください。COAは第三機関ラボによる検査であることも信憑性において重要です。

3.効果

カンナビスはTHCを含め、幅広いカンナビノイド、テルペンを含有しています。これらの成分は共に働きを高めあう、アントラージュ効果を生み出すと言われています。

植物全体を摂取することにより、単離された成分とは違い、微量成分の恩恵を受けることができるのです。

ヘンプにももちろんCBD以外のカンナビノイドやテルペン類を含有していますが、カンナビスほどの含有率ではありません。

日本では、「ブロードスペクトラムCBD」と呼ばれ、日本では違法とされるTHCを除去したエキストラクトが主流となっています。

※THCは決して悪者ではありませんが、日本では違法という意味です。

一方、CBDアイソレートは単離したCBDです。カンナビス由来でもヘンプ由来でもCBDアイソレートであれば同一の物質です。CBDアイソレートは臨床試験も最も実施されており、米国ではてんかんの治療薬「エピディオレックス」として使用されています。

CBDfx製品はオーガニック栽培された産業用ヘンプを原料としています。

第三機関のラボによる成分分析表には、カンナビノイドプロファイルはもちろん、残留農薬や重金属の検査も実施されています。

どうぞ安心してご利用ください。


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